当座借越

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勘定科目 「当座借越(とうざかりこし)」

通貨、紙幣

これが重要!

 

銀行が一時的に立て替えてくれるマイナスの当座預金(=借入金)のこと

 

当座預金の口座開設時に当座借越契約を銀行との間で締結しておくことで、
当座預金残高を超えた場合でも、一定の限度額までは銀行が立替払いしてくれる。

 

当座預金を利用する3つのメリットのうちの1つが、この当座借越の設定が可能であるという点です。

 

(当座預金を利用する3つのメリットについてはこちらをご参照ください。)

 

決算日に当座借越がある場合、貸借対照表においては「短期借入金」という科目で表示します。


勘定科目と表示科目の違い

当座借越については、貸借対照表における表示科目は「短期借入金」になります。

 

つまり、決算日にマイナスの当座預金がある場合

 

勘定科目は当座借越
表示科目は短期借入金

 

となります。

 

そこで、問題となるのが

 

勘定科目と表示科目はどう違うのか?

 

ということです。

 

簡単に両者の違いをまとめてみると下記の表のようになります。    

勘定科目

会社内の経理向け インサイド志向 会社の帳簿作成時に使用する科目

表示科目

会社外の株主・投資家向け アウトサイド志向 財務諸表の公表時に使用する科目

 

内向きと外向きで使用する科目の名称が異なるのです。

 

ではなぜ表示が異なるのか?

 

ここでは、服装を例にイメージしてみましょう。

 

今あなたはこのサイトを家で見ているでしょうか?それとも外で見ているでしょうか?

 

家だとしますと、おそらく、ジャージやパジャマなどのラフな格好でこのサイトを見てくれていると思います。

 

髪もセットされていないぼさぼさの状態かつスッピンで見てくれていることでしょう(失礼!)

 

一方で、外でこのサイトを見てくれているならきちんとした外着をまとい、女性の方ならお化粧をしているかもしれません。

 

この違いはどこからの来るのでしょうか?

 

ここで重要なのは、人間には外に出る方が見てくれを良くしたいという基本的な心情が備わっているということです。

 

他人からオシャレだと思われたい。
家とは違うメガネで外出しよう。
今日は友達に会うから、買ったばかりのカバンを下ろそう。
久しぶりの同窓会だからレディースアデランスで・・・

 

これらの感情はすべて表に出るときは綺麗に見られたいという気持ちによるものです。

 

簿記も同じなんです。

 

人間の心情と同じく、
表に出る時の方が第三者から見て分かりやすい表示にしたいという会計の考え方になります。

 

これが内向きの勘定科目と外向きの表示科目に違いが生じる理由です。

 

もう少し踏み込んだ、勘定科目と表示科目の違いが下記になります。

 

勘 定 科 目

意  義

会社の中で使用するルールに沿って決定され、会社の会計帳簿の作成時に使用する科目

イメージ

家でのラフな格好(=インナー)
 ル ー ル 経理規定や勘定科目マニュアルといった社内ルール

 

表 示 科 目

意    義

会社の外で使用するルールに沿って決定され、会社の財務諸表の作成時に使用する科目

イメージ

オシャレな外出着(=アウター)

ル ー ル

財務諸表等規則(財務省が制定)、会社計算規則(法務省が制定)等の法定ルール

 

これが勘定科目と表示科目の違いになります。

 

 

となると、もう一つの疑問が発生します。

 

なぜ勘定科目と表示科目を分ける必要があるのか?

 

ということです。

 

答えは簡単です。

 

財務諸表を利用する投資家や債権者に分かりやすく開示するためです。

 

本日のメインである当座借越について説明します。

 

この当座借越がそのまま貸借対照表に出ると、会計のことをよく知らない投資家は

 

「これって何なんだろう?」という疑問を持ってしまいます。

 

財務諸表は企業外部の利害関係者のために作成するわけですので、企業外部の人が一目で見て分かりやすい科目であることが重要なわけです。

 

だから、当座借越などという実体が不明な科目は短期借入金という風に名前を変えて表示してあげるのです。

 

そうすると、株主には
「ああ。この会社には借金があるんだね。」

 

ということが一目で分けるわけです。

 

つまり、表示科目は投資家目線で考えるという視点が重要なわけです。

 

以上です。

 

今日のまとめ

 

勘定科目は家でのラフな格好(=インナー)
表示科目はオシャレな外出着(=アウター)

 

ということです。

 

是非、違いを押さえておいてくださいね。

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