現金過不足の会計処理(計上時)

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現金過不足の会計処理(計上時)

問題

 

現金の手許有高を調査したところ、実際有高が帳簿残高よりも1,000円少ないことが判明した。

仕訳

解答

 

仕訳はこちら

帳簿残高と実際有高がズレる理由

それでは、現金過不足に係る会計処理を確認していきましょう。

 

上記の仕訳は、ある一定時点で会社の帳簿上の現金残高と実際の金額に不一致が生じているケースを取り扱っています。

 

具体的にはどういったケースが想定されるのでしょうか?

 

ある企業経理担当者の一日を追う形で見ていきましょう。

 

ここから物語スタート!

 

中堅製造メーカーに勤務する日商花子さんは経理部に所属するOLです。

 

勤続2年目の花子さん。

 

性格はとても明るく、誰とでも話す気さくで陽気な女性ですが、集中力が続かずおっちょこちょいな点が欠点です。

 

そんな彼女の担当科目は現金。

 

今日は10月28日のAM9時。

 

この時点で、会社の現金は9,000円ありました。

 

午前中は黙々と作業を続ける花子さん。

 

経理は単調で地味な作業が多いのですが、花子さんは文句ひとつ言わず、現金についての仕訳を会計システムに入力していきます。

 

PM0時。お昼休憩です。

 

この時点の現金は7,000円でした。

 

社内の同僚である仕訳簿記子とは大の仲良し。

 

今日は簿記子とランチの約束です。

 

職場界隈で美味しいと評判のイタリアンで食事をとる2人。

 

PM1時より仕事再開。

 

眠気が襲う午後の昼下がり。

 

しかし、月末は帳簿の締めがあるため、大量の経理業務をこなさなければなりません。

 

頑張る花子!

 

過ぎ去る時間・・・

 

大量に処理をこなすこと3時間。

 

気付けばPM4時になっていました。

 

この時点の現金は6,000円でした。

 

花子のもとに、簿記子が訪れ、下記のような会話がなされます。

 

簿記子「お昼のイタリアン美味しかったねー。今からイタリアンの隣にあるスタバで少し休憩しない?」

 

花子「良いね。行こう行こう。ちょうど集中力が切れかかっていたんだ。」

 

簿記子「じゃあ決定!あ、そうそう。同じ部署の先輩がこの後、電車で取引先に行くことになったから、SUICAのチャージ代1,000円欲しいんだって。花子現金担当でしょ。1,000円持ってっても良い?」

 

花子「オッケー。交通費ね。今から仕訳入れるからちょっと待ってもらえる?」

 

簿記子「えー!帰ってからやりなよ。私、先輩にお金渡さないといけないし。さ、スタバ行こう。」

 

花子「・・・分かった。じゃあ後でやるね。」

 

この時点の現金

 

帳簿残高6,000円 実際有高5,000円

 

スタバで盛り上がる2人。時刻はPM4時半。

 

花子「もうこんな時間。今日は残業だー。そろそろ戻って仕事の続きやらないと。」

 

簿記子「そうだねー。経理は月末大変だもんね。付き合ってくれてありがとう。」

 

こうして、スタバを後にし職場に戻る花子。

 

オフィスに戻ると花子の上司である会計太郎が花子を呼びます。

 

太郎「花子どこ行ってたんだ?現金関係の取引がまだ大量に残っているぞ。今日中に処理してくれ。頼んだぞ!」

 

花子「・・・分かりました。早速とりかかります!」

 

こうして、花子は太郎から指示された取引の処理に追われます。

 

・・・過ぎ去る時間

 

時刻はPM9時

 

花子(今日は大分残業しちゃったなー。すごい件数処理したもんね。さあ現金の帳簿残高と実際有高が合ってることを確認して帰ろうっと)

 

現金を検証する花子・・・

 

花子「あれっ?残高が1,000円合わない。。。実際有高の方が少ない。。。」

 

この時点の現金残高は10,000円、実際有高は9,000円

 

花子「この不一致って何だっけ?」

 

花子「思い出せない!!

 

物語ここまで

 

この不一致が1,000円あることは分かっているけど、その原因が不明な場合に行う仕訳こそ
上記に示した解答の仕訳なのです。

とても重要な「因果関係」の話

この際、大切なことは1つだけ。それは・・・

 

帳簿残高を実際有高に合わせること

 

です。

 

つまり、10,000円の帳簿残高を実際有高と同じ9,000円に合わせることが必要なのです。

 

なぜなら、資産価値として意味を有するのは帳簿ではなく、現物だから

 

不一致の原因はどうあれ、現在手許に9,000円しかないという事実こそが重要なのであって、帳簿の残高は事実を反映させる手段でしかないのです。

 

重要なので言葉を変えてもう一度言います。

 

帳簿は実態を反映させる手段なのです。

 

だから、10,000円という帳簿自体が重要なのではありません。

 

手許に9,000円があるという事実を帳簿に反映して、初めて意味が生まれてくるわけです。

 

因果関係という言葉があります。

 

これは原因と結果の関係という意味ですが、より厳密には原因があるから結果が生じるという関係性があるという意味です。

 

部活を例に例えると・・・
練習するから、試合で結果が出たのです。

 

打撃練習をしたから、試合でヒットが打てたのです。

 

この場合の因果関係は
練習が原因、試合が結果となります。

 

試合で結果が出たから練習するわけではない。
練習するから試合で結果が出たのです。

 

これと同じことが簿記の世界でも言えます。

 

実態(事実)があるから帳簿が生まれるわけです。

 

原因が実際有高
結果が帳簿残高

 

これが簿記の世界の因果関係です。

 

もう少し具体的な例で説明しますと・・・

 

商品が売れたから売上が計上されるのです。

 

この場合、

 

商品が売れたこと(販売事実)が原因
売上が計上されたこと(帳簿)が結果

 

なのです。

 

今回の仕訳でいうと、現金が無くなったから現金勘定を減らす。
これが因果関係です。

 

だから、大事なのは実態、即ち現金が9,000円しかないという事実であるため、
帳簿の金額を実際の金額に合わせる調整が必要になるのです。

 

簿記の世界において、

 

原因が実態
結果が帳簿

 

という因果関係はとても大事な関係性ですので、しっかりと理解してください。

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